【報告】深田元晴の吹奏楽ワークショップ

2018年9月12日 17時半~21時 天草宝島国際交流会館ポルトにて、「深田元晴の吹奏楽ワークショップ」を開催しました。天草島内の吹奏楽を行う中学生と高校生が約60名参加しました。三部構成になっており、一部 個人レッスン、二部 吹奏楽ワークショップ、三部 ミニライブという構成でした。

熱心に指導を行う元晴氏

第一部の個人レッスンは、天草高校の3年生と1年生がそれぞれ受講しました。二人とも個人でコンクールの九州大会や全国大会に出場する生徒です。二人とも上手なのですが、聞いてもらう人に思いを伝えるためにはどうすれば良いのか、より良い状態で楽器を吹けるのかを教わりました。

曲の主旋律を吹く生徒の飛入り参加もありました

想いを強く伝えたい所と音の大きさは関連すること。特に伝えたい所は大きな声(音)で話した方がいいことを教わりました。指導を通して、生徒の音が大きくなり、想いをより伝えようとしていることが聴衆にも伝わります。音楽は技術だけでなく、心にも繋がるということを実感した時間でした。

第二部は吹奏楽ワークショップ。宝島を課題曲に、元晴氏が吹奏楽の指導を行いました。天草各地の中高生混合で60名近くの生徒が集まりました。元晴氏自身が中学校の吹奏楽からサックスを始め、吹奏楽が無かった高校に吹奏楽を作ったお話から始まります。

演奏者は指揮者を見て、指揮者に合わせるのがいつものスタイル。もちろんそれも正しいことですが、元晴氏は周りの音を聞くことを提案しました。

ドラムがリズムを叩く。チューバはそれを聴いてベース音を奏でる。ドラムとベースが作り出す音楽の勢い、グルーブをそれぞれが感じる。そこに自分の音をのせていく。他の音を聴いて、信頼したうえで自分の音を出す心地よさ。初めて一緒に演奏する生徒達の演奏が一つに集まり、一気に演奏が華開く瞬間でした。

第三部は元晴さんと、天草のジャズ演奏家達によるライブ聴講です。マイクを外しても聞こえる元晴さんの生の音。そしてそれを支える天草の音楽家達。今まで触れたことの無い生のジャズライブの迫力・パワーを感じます。

ジャズの一番の魅力は即興演奏。元晴さんの圧倒されるようなソロに子供達も思わず身を乗り出します。

元晴氏が一部の最初で言っていた想いの強さを音で表現すること。正にそれを体現するような演奏で、子供達の心にもその想いや情熱が伝わったのではないでしょうか。

そして即興演奏はソロだけではありません。その場でドラムとサックスだけになったり、その場で演奏する人も変化しながら、その場だけの音楽を作り上げていきます。

最後の曲は吹奏楽ワークショップと同じ曲を取り上げます。吹奏楽の形でしか曲を知らなかった子達は、一つの曲でも色々な形があって、それぞれの良さがあること、音楽の広がりを実感できたのでは無いでしょうか。

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2018/9/16熊本日日新聞に掲載されました。

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